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2010年8月 7日 (土曜日)

これは長くかかっちゃった

1月ぐらいかかったかなあ。
 

56.H. ミンツバーグ経営論 ヘンリー・ミンツバーグ

 ドラッカーやマイケル・ポーターなどは日本でも早くから本が出ている経営論とか経営戦略とかの大家だが、向こうではそんな面々と同列以上に扱われていながらなかなか日本で紹介されなかったのがこの人、なのだそうだ。
 かつてはMBAのプログラムで教鞭をとりながらも、現在は今の細分化されてしまったMBAプログラムを批判する。教室で教えられるカリキュラムを習得すればマネジメントができる、といった性質のものではない。マネジメントはそうしたサイエンスの部分も持ち合わせるが、マネジメントという営みは、同様に、あるいはそれ以上にアートであり、クラフトである、と語る。
 経営戦略は決して計画的には生み出されない、組織設計は流行を追うことなくそのスタイルと業態/目的との適合性を見極めよ、といったテーマを、実在する様々な組織の実態観察を基礎に、丁寧に説いて行く。
 こうした議論の性質上、それこそMBAカリキュラムをありがたがる日本での紹介があまり大きくならなかったのだろうか。
 論文が10本と、読むのは量的に堪えるが、それぞれの論文の読了感はなかなか心地よい。やはりマネジメントは人間の営みなのだ。
 

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